
● subtitle / 心の声
監督:Gavin Lim
シンガポール / ドラマ / 2005 / ‘07”00
とても深刻な告白のシーンです。
ココロの動揺を、わずか7分間で斬新に描く!
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『ほんとうは…?』
人と会話をしているとき、心の中には別の自分がいる。
そんな感覚はきっと誰にでもあるのではないでしょうか?
でももし心の声が相手に聞こえたら……なんて考えただけでも恐ろしくなりますよね。
2005年度シンガポール国際映画祭で最優秀監督賞に輝いた「Subtitie/心の声」は、そうした「本音」をクローズアップしています。
昔付き合っていた男女が久しぶりに会い、交わす会話。
その会話と同時にそれぞれの本音を字幕(サブタイトル)で読み取っていくという斬新なスタイルで、まさに2人の「心の声」が聞けてしまうのです。
人が併せ持つ「表」と「裏」の感情が同時に伝わってくるので、その人の本質がはっきりと見えてきます。でもそれを知っているのは、映画を観ているあなただけ。
人の秘密を覗いているみたいで、スリル感があるものの、全てを知ってしまったことに少し罪悪感も感じてしまう、そんな気持ちになる作品です。
プログラムAI-Bより…
上映:8月6日(日)10:00〜

● En god dag (A Good Day) / ある晴れた日
監督:Per Hanefjord
スウェーデン / ドラマ / 2005 / ‘16”20
年老いた男が、生きるすべもなく、踏み切りに車を止め、自殺を図ろうとした時、一台のトラクターが止まる。
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『愛すべき高齢者たち』
「A Good Day(ある晴れた日)」の舞台になっているスウェーデンは、世界有数の福祉国家。税金や社会保険料は多いし、物価も高いのですが、医療費や学費はほぼ無料で、老後の保障もあるため、貯金をする習慣はないのだとか。働いて余ったお金は、余暇を楽しむことに費やすのだそうです。年間5週間の有給休暇をとれることになっていて、旅行にでたり、セカンドハウスで過ごしたり。いろいろな問題はあるでしょうが、なんだかうらやましい気はしますね。
ところで、スウェーデンの総人口は現在約900万人、そのうち65才以上の割合は、約18%だそうです。そして日本は、なんと約20%! 高齢者の割合14%〜21%未満を「高齢社会」、21%以上を「超高齢化社会」というらしいので、スウェーデンも日本も超高齢化を目前に控えた高齢社会ということになります。
スウェーデンには、子供たちと同居する高齢者は少なく、夫婦暮らしか一人暮らしが多いそう。そのかわり、経済的な保障だけでなく、バリアフリーの高齢者住宅やホームヘルパーの充実など、社会の協力体制も整っています。「子供たちに世話になるなんて!」という自立心の強い人も多いのかもしれませんね。もちろん、いくら経済的、社会的な保障がなされていても、精神的なケアはまた別。身内や友人やコミュニティの人々が支えてあげる必要はあると思いますが。
スウェーデンの人は「住む、働く、余暇」を重視すると聞いたことがあります。住むことにこだわり、余暇を有意義に過ごすのと同じように、権利として生き甲斐を得るために働くらしいのです。専業主婦は少なく、年金生活がはじまるまで働きたいと思う人も多いとか。とすれば、定年を迎えることによって、どこか燃え尽きた気分になることもあるかもしれません。
「A Good Day(ある晴れた日)」は、ニルが自分の人生を終わらせようとするところからはじまります。でも、決してどんより重い気持ちになる映画ではありません。そこはかと哀愁を感じさせるシーンもありますが、ゴスタの愛嬌ある行動や、亡き妻への愛情、昔話などを聞いているうちに、自分の祖父を見ているような優しい気持ちになります。そして、ニルもまたゴスタに、生きる元気とヒントをもらうのです。
エンドロールが終わったあと、この二人が今までどんな人生を送ってきて、残りの人生をどのように過ごしていくのか、ふと思いをめぐらせてしまうでしょう。そして、愛すべきご老人二人にエールを送りたくなるはずです。
プログラムI-Bより…
上映:8月6日(日)12:00〜