
●CONNECTING / 携帯電話
監督:Dan Turner
イギリス / ドラマ / 2004 / ‘07”16
ラッシュアワー時に込み合うバスに
一人の男はイライラしていた。
誰かの携帯が鳴った瞬間、男が豹変する。
---------------------------------------------------------
『まるでロンドンにいるみたい

』
雨が降る夜、渋滞で全く動く気配のない満員のバスの中にいるところを想像してみてください…。状況を考えただけでも、息苦しくて逃げ出したくなりませんか?
「Connecting / 携帯電話」では、そんな悪条件のバスの中、他の乗客のマナーの悪さに苛立ちを募らせていく主人公ガズの心理状態が、とてもリアルに、かつドラマチックに表現されています。
あの有名な赤い二階建てバス、通称ダブルデッカーに代表されるように、英国ではバスの利用率がとても高く、特にロンドンの朝の通勤ラッシュ時は、信じられないほどの人数の乗客を乗せたバスが、西へ東へと走っています。そして、道路渋滞もとてもひどく、到着時間が全く読めないため、遅刻してしまうこともしばしば。
乗客のマナーはといえば、決して良いとはいえません。バスに限らず、地下鉄や電車での携帯電話の使用は当たり前で、バス会社や鉄道会社も、特に規制を設けていないようです。また、車中に臭いが充満するような食べ物を食べたり、ゴミを床に捨てたり、シートに足を上げたりといったマナー違反も、残念ながら頻繁に見受けられます。そして、夜にはお酒を飲んだりタバコを吸ったりする不心得者が出没することも!
「Connecting / 携帯電話」でも、主人公のガズが周囲の乗客のマナー違反に、次第に怒りを募らせていきます。ヘッドホンから漏れてくる不快音。携帯電話の着信音。電話で話す女性の大きな声・・・。普通の状況だとまだ我慢できるようなことでも、悪条件が重なると妙に気になってイライラしてしまう…。そうした人間の心理面が見事に表現されていて、まるで自分がそのバスの中にいるかのような気分になります。
そんな「Connecting / 携帯電話」を観たあなたは、英国の日常生活の一部を実体験したのも同然。英国のバスのラッシュアワーを味わってみたい方も、それを懐かしく思う方も、そして、それ以外の方も、ガズの苛立ちを共有して、ブリティッシュな感覚と雰囲気を味わってください!
【プログラムI-B】より…
【プログラムAI-A】 上映:8月6日(日)12:00〜