
● Eat Rice / 家族の団らん
監督:Angela How
シンガポール・アメリカ・オーストラリア/ ドラマ / 2004 / ‘13”00
祖母、母、娘の女3人は、ラジオドラマに耳を傾けながらいつものように昼食をしていた。そこに突然帰宅した父。
男2人と食卓を陣取り、平和な時間を奪い去っていく。
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『家族でごはん』
おばあちゃん、お母さん、そして娘の女3人での平穏な昼食時間。その平和を当たり前のようにぶち壊す身勝手な父親。「Eat Rice / 家族の団らん」では、女性の「穏やかさ」に対する男性の「激しさ」や、女性が与える「無条件の愛」に甘える男性の「わがまま」といった、男女の相反する性質が「家庭」というテーマを通して巧みに表現されています。
その「家庭」の核であるLDKに焦点が充てられた本作品は、まるで家の模型を垂直に切り取り、LDKを真横から映し出したようなショットや、異なった照明の色で効果的に表現された各々の部屋の雰囲気など、その撮影方法もとてもユニーク。建築的な空間の捉え方という印象を受けるのですが、それもそのはず、Angela How監督は、大学で建築を学び、その後建築士として活躍していたという経歴の持ち主なのです。
ところで、英語と日本語のタイトルの違いに、「ん?」と首をかしげた方もいるのでは?実は、中国語で「Rice」とは、中国人の主食である「ごはん」という意味のほかに、一般的な「食事」を表す総称としても使用されます。それには、「落ち着き、安らぎ、安定」といった言葉の比喩的な意味も含まれているとか。だから、「家族でごはんを食べる」という行為は、「家族と安らぐ」ということ、すなわち「家族の団らん」ということになる訳ですね。
このように中国では、食事の場は「家族の団らん」の場として認識されていて、食事を通した家族のコミュニケーションがとても重視されています。そうした中国人の食事に対する姿勢が、「Eat Rice / 家族の団らん」を通して体感できるはず。そして、観終わった後には、美味しい中華料理がきっと食べたくなりますよ!
プログラムAI-Cより…
上映:8月4日(金)17:00〜