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チルドレンプログラムA●『Offside / オフサイド』 

offside ● Offside / オフサイド

監督:Leanna Creel
12:34 / ドラマ(吹き替え版) / 2000 / アメリカ

第一次大戦下、英独両軍が銃を向け合い
対峙する最前線。そこで1つのサッカーボールが
引き起こした出来事・・・。

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あくまで個人的な意見だが、
戦争映画となると、時に情緒的になりすぎる作品が多いように思う。
また、スポーツ映画となると、
栄光を華やいだ視線で描きすぎるきらいがあるように思う。

しかし、2000年に制作された「オフサイド」は、
このふたつの要素を含みえたショートフィルムでありながら、
実はそのどちらにも属さないような気がしてならない。

「オフサイド」は実話を元にした作品だと言われている。
あえて、「言われている」としたのは
1914年、つまり第一次大戦中のクリスマスに、
ノーマンズ・ランド(緩衝地帯。ここでは敵対する軍隊に挟まれた無人地帯のこと)で
対峙していた英国軍とドイツ軍が、
一時休戦とばかりにサッカーで対戦したというこの“逸話”が、
実は作り話であるとの噂を耳にしたことがあったからだ。

サッカー好きなら一度は聞いたことのある
このストーリーが実話でないとするなら?

そんなことがあっては、ショートフィルムとして評価が高く、
個人的にもお気に入りの作品である「オフサイド」にケチがついてしまうし、
何よりちょっと寂しかったりする。
そう思うと、何だか落ち着かないではないか。
だから、少しばかりリサーチをすることにしてみた。

色々とネットを徘徊していると、
英国の言わずと知れた国営放送局『BBC』のウェブサイト上で、
歴史家のマルコム・ブラウンなる人物が
この話に触れている記事を発見した。
しかも、氏はこの話を実話であると断定しているではないか。

氏はこう語っている。

「確かに『似たような史実が戦後生まれの“平和主義者”や
“センチメンタリスト”によって脚色された』と言われることも多いですが、
この話は紛れもなく実話です。
しかも、伝説のように語られている内容よりも、
実際はもっとスケールが大きかった可能性もあるのです。
敵対する両軍は実際に塹壕を挟んで対峙することも多かった。
そこには時に、ある種の平和的空間が生まれることもしばしばあったようです。
そして、この“サッカーマッチ”には、ドイツ軍と英軍だけでなく、
フランス軍やベルギー軍からも参加した兵士がいた事実も確認されているのです。
彼らは戦時下で『考えうる最高のクリスマス』として、
サッカーの試合を選んだのですよ」

なんと!
歴史家がここまで断定しているのだから、間違いないのだろう。
しかも、氏は実際試合に参加した兵士の証言も紹介している。

「考えてもみな。
普通なら七面鳥を食べて過ごすクリスマスに、
数時間前まで殺そうとしていた輩とサッカーをして、握手までしたんだ。
考えられないことだろう!」(元イギリス兵)

「戦時に訪れた平和な一日だった。
あの時間が続かなかったことが残念でならないよ」(元ドイツ兵)

両軍の兵士がこう振り返るこの史実。
果たして当事者の彼らはどんな心理状況で臨んだのだろう。

戦争体験のない筆者にとって、完全な感情移入は難しい。
でも、「オフサイド」でボールを片時も手放そうとしなかった
若き英軍兵士の気持ちはなんとなく分かる気がする。

1914年と言えば、4年に一度開催されるサッカーの祭典
“ワールドカップ”もまだ開催されていない
(ちなみに第一回ワールドカップは1930年のウルグアイ大会)。
ちょうど、このスポーツが発祥の地であるイギリスから
世界へ大きく広がっていった時期だ。

つまり、今のように華やかな舞台でプレーする
高給取りのスター選手に一喜一憂するわけではなく、
彼らにとっては、仲間とボールを蹴りあうことこそ、
リアリティのある“サッカー”だったはず。
そして、このスポーツには戦時下ですら、
プレーする喜びを忘れさせない何かがあるのだろう。

いや、むしろ戦時下というストレスフルな状況だからこそ、
「ボールを蹴りたい」という欲望が最高潮に達したのかもしれない。
そして彼らはそんな情熱を共有し、一時の“休戦”を選んだのだ。

サッカーというスポーツでは、
国を代表するチーム同士の試合を戦争に置き換えて表現することがしばしばある。
サッカーをきっかけに戦争が起きた事実もあるほどだ。

それでも、やはり「サッカー」の本質とは「ゲーム」ではないかと思うのだ。
宿題を終えるまでテレビゲームをおあずけにされた子供のように、
「オフサイド」でボールを手放さなかった兵士は
プレーしたくてうずうずしていたはずだ。

そこに両国間の緊張関係などという、難解な思考の入り込む余地はない。
プレー(=遊び)への欲求が、戦時下の緊張を上回った。
ただそれだけなのだ。

唐突だが、オランダ人のある伝説的なサッカー選手はこんな言葉を残した。
「シンプルなプレーほど難解で、そして一番美しい」
緊張下にある兵士が抱き続けたシンプルな欲求が、
この夢のような美しい史実を生んだ。

「オフサイド」という作品は、
戦争映画やスポーツ映画の枠を飛び越え、
人間が持つ究極の欲求を描いた映画。
そう考えるのは大げさだろうか?

チルドレンプログラムAより…
上映日時:8/4(土)13:00~

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